まず前提として、本書の対象としている読者は東京在住の、ある程度暮らし向きの良い人々である。取り上げられているのはもっぱら、高級店ばかりなので、裕福でない人(たとえば自分)が読んでもあまり、ダイレクトな実用性はない。
だがそんな私の経済事情はもちろん、本書の価値を損なうものではない。日本のフードジャーナリズムには批評が不在、読者のニーズを満たしていない、という問題意識は極めて真っ当。おべんちゃら抜きの率直な語り口には、レアな存在意義がある。
ただ、気がかりな点がある。ほとんどの店に対してかなり厳しい意見がつけてあるが、意見が辛すぎないだろうか?(この本を読んで、取り上げられてたレストランに出かけたくなる人は、どれ程いるのだろうか?)巷にあふれるヨイショ本に情報価値がないのはその通りだが、その逆の場合もまた、参考になり難いと思う(もっとも、先述の理由で自分じゃ食べれない店ばかりだけど、それはそれとして)。
あるいは著者の意図は、消極的に行くべきでないレストランを知るために使えということかもしれないが、もし積極的に足を運ぶ価値のある店も語ってくれたなら、もっと魅力的な本なのに、と惜しまれる。
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シェフ、板長を斬る悪口雑言集: 東京のレストラン、料理店の評価 単行本 – 2003/4/1
友里 征耶
(著)
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- 本の長さ285ページ
- 言語日本語
- 出版社ルックナウ(グラフGP)
- 発売日2003/4/1
- ISBN-104766207416
- ISBN-13978-4766207415
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
既存の自称料理評論家、フードジャーナリストとは違い、取材費なしの自腹で食べ歩きをして書いた、一般人の、一般人による、一般人のための料理店探訪本。今までの料理紹介本、評価本にはない切り口でまとめる。
登録情報
- 出版社 : ルックナウ(グラフGP) (2003/4/1)
- 発売日 : 2003/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 285ページ
- ISBN-10 : 4766207416
- ISBN-13 : 978-4766207415
- Amazon 売れ筋ランキング: - 921,422位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 157位東京のレストランガイド
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2006年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2003年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
グルメでもなんでもない友人に教えられ、買った。
「面白い」らしいとの噂にもかかわらず、タイトルのさもしさにガックリきたものだ。
このあいだ、富山の食に慣れることができず、いても立っても居られず、食べに行った。
大好きであったフレンチRはシェフが変わったのかと思えるぐらい不味く、「東京最高の」で評判の、最近予約がとりやすくなったイタリアンAは、最悪であった。
哀しかった。散々であった。
特にAは、立ち食いにすれば、まだいいのにと思ったもんだ。
まだ、ショックから立ち直れない僕が手にとったこの本には、同じコメントがあった・・・。
もうすこし、タイトルと和らげると、すぐ読んでたのにぃ。
とくに、あとがきは的を得てるかも。
続編まってます。(ムリか?)
「面白い」らしいとの噂にもかかわらず、タイトルのさもしさにガックリきたものだ。
このあいだ、富山の食に慣れることができず、いても立っても居られず、食べに行った。
大好きであったフレンチRはシェフが変わったのかと思えるぐらい不味く、「東京最高の」で評判の、最近予約がとりやすくなったイタリアンAは、最悪であった。
哀しかった。散々であった。
特にAは、立ち食いにすれば、まだいいのにと思ったもんだ。
まだ、ショックから立ち直れない僕が手にとったこの本には、同じコメントがあった・・・。
もうすこし、タイトルと和らげると、すぐ読んでたのにぃ。
とくに、あとがきは的を得てるかも。
続編まってます。(ムリか?)
2006年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
悪口雑言と銘打っているが、それほど滅茶苦茶言っているわけではない。
認めるべきは認める、認めない物ははっきり指摘する、そういうスタンスに立っているように見える。
筆者は本業が経営者であるせいか、
世のグルメ評論家と違って、美文調で料理の味だけを絶賛するわけではなく、
内装・サービス・値段を具体的に観察・考察すると言うスタイルだ。
あまりに批判が具体的且つ説得的なので、
この著者を批判する人はお店の関係者、
なんて話がもっともらしく聞こえてしまう。
認めるべきは認める、認めない物ははっきり指摘する、そういうスタンスに立っているように見える。
筆者は本業が経営者であるせいか、
世のグルメ評論家と違って、美文調で料理の味だけを絶賛するわけではなく、
内装・サービス・値段を具体的に観察・考察すると言うスタイルだ。
あまりに批判が具体的且つ説得的なので、
この著者を批判する人はお店の関係者、
なんて話がもっともらしく聞こえてしまう。
2004年4月15日に日本でレビュー済み
レストランガイドとして客の視点にたった批評として役に立つと感じるか
それとも独善的感じるかによって感じ方は違う本
一般のガイドはフードジャーナリストに中立性がなく店の側に立ったガイドでしかないのは、漫画の『美味しんぼ』がセンセーショナルだったことでも分かるでしょう。
そのようなガイドと一線を画す客サイドからのガイドといえば確かなんですが、まあ独善的なんでちょいと引いてしまう部分も多いです。
ガイドがなければ店をたくさんある店の中からあたりを引くのも海の中で砂金を拾うようなものなんで、ガイドがある必要はあるのですが。
要は自腹で本当に食べに行く人はガイド本の中身は鵜呑みをせずにしっかりと自分の信念を持ってやってねということです
それとも独善的感じるかによって感じ方は違う本
一般のガイドはフードジャーナリストに中立性がなく店の側に立ったガイドでしかないのは、漫画の『美味しんぼ』がセンセーショナルだったことでも分かるでしょう。
そのようなガイドと一線を画す客サイドからのガイドといえば確かなんですが、まあ独善的なんでちょいと引いてしまう部分も多いです。
ガイドがなければ店をたくさんある店の中からあたりを引くのも海の中で砂金を拾うようなものなんで、ガイドがある必要はあるのですが。
要は自腹で本当に食べに行く人はガイド本の中身は鵜呑みをせずにしっかりと自分の信念を持ってやってねということです
2018年11月15日に日本でレビュー済み
この著者のレストランレビューは全く信用に値しない。基本的に京都大阪などの関西料理をレベルの低いものとこき下ろす地域差別主義者なのだが、今回はそれだけではダメだと思ったのか、はたまたこれもまた金になって美味しいと考えたのか東京のレストランの悪口罵詈雑言を書き始めた。こんなのよりは西原の恨ミシュランの方が笑えてためになります。
2008年3月17日に日本でレビュー済み
この本は、巷のグルメブーム本に対するアンチテーゼとして出来た本と言うよりも、店対著者の戦いの歴史本と言う感じである。
目次の中に久しくいっていない店があり、そこを読むと品揃え、素材が落ちてきていのかと言う事を知れる事は参考になると思うが、誌面の大半を占めている悪口雑言は、客と店に本来ある暗黙のルールを無視した事から発しているものが大半で、自分は正しいと言う信念に基づいた自己主張の強い客と、同じ類の店主がぶつかり合い、それではトラブルになって当然ではないかとしか思えなかった。
グルメ本を利用する客にとっては、提灯持ちの店側に立った本ものよりも、そうでない方がいいはいいのだが、この様に、店に喧嘩しか売っていないものだと、過去店にいって、楽しんだ人の記憶さえ、ズタズタにしてしまいかねない。
グルメ本を読んで、きっと美味しいだろうなと楽しみに行く気の良い人達にとっては、この様なトラブルを起こし店側と対じする事はないに等しいのだから、ここに書かれているサービスに関しての話は余り参考にならないと思えた。
雑言だけでなく、ここをこうしたらきっとよくなると言う様な話であったら、店にも読者にも良かったのではないだろうか。
目次の中に久しくいっていない店があり、そこを読むと品揃え、素材が落ちてきていのかと言う事を知れる事は参考になると思うが、誌面の大半を占めている悪口雑言は、客と店に本来ある暗黙のルールを無視した事から発しているものが大半で、自分は正しいと言う信念に基づいた自己主張の強い客と、同じ類の店主がぶつかり合い、それではトラブルになって当然ではないかとしか思えなかった。
グルメ本を利用する客にとっては、提灯持ちの店側に立った本ものよりも、そうでない方がいいはいいのだが、この様に、店に喧嘩しか売っていないものだと、過去店にいって、楽しんだ人の記憶さえ、ズタズタにしてしまいかねない。
グルメ本を読んで、きっと美味しいだろうなと楽しみに行く気の良い人達にとっては、この様なトラブルを起こし店側と対じする事はないに等しいのだから、ここに書かれているサービスに関しての話は余り参考にならないと思えた。
雑言だけでなく、ここをこうしたらきっとよくなると言う様な話であったら、店にも読者にも良かったのではないだろうか。
2004年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者がしているのは、「ごく普通の批評」だと思います。
この程度の本で「辛口」とか「主観的」とか、そういう意見が噴出すること自体が、日本のグルメジャーナリズムでの、批評の言葉の不在を物語っていると言えるでしょう。
まるで政界と記者クラブのような不明瞭な関係で、やたらシェフのこだわりや人間ドラマを押し出したり、客にマナーを説いたり、完全に「店側」のスタンスに立ち、それが通人と履き違えているレストラン批評に比べれば、至極真っ当な本と言ってよいでしょう。
匿名で来店する、自腹で食べる、という本書の著者の原則を、当たり前のことをせずにレストランへの論評をしているということにも、内輪ボメの原理で成り立つ従来のレストラン批評の低レベルさを感じます。
例えば、カードの手数料を客に転嫁するレストランがあり、そういった店舗への著者の舌鋒は鋭い。高級店なのに店のコストを客に負担させるなど、とんでもない考えを持っている店であるが、本書以前のグルメジャーナリズムはそれには全く触れずに、料理を誉めるばかり。つまり費用対効果や店の経営方針を無視して、味とシェフのドラマに酔うだけの低レベルな批評しかなかったということだろう。
本書が行っている、自分の基準を持ち、顧客の立場からの費用対効果を厳しく論及する、という当たり前の批評がなかったグルメ界に、本書のような普通の批評が成立することは、心強いことです。
この程度の本で「辛口」とか「主観的」とか、そういう意見が噴出すること自体が、日本のグルメジャーナリズムでの、批評の言葉の不在を物語っていると言えるでしょう。
まるで政界と記者クラブのような不明瞭な関係で、やたらシェフのこだわりや人間ドラマを押し出したり、客にマナーを説いたり、完全に「店側」のスタンスに立ち、それが通人と履き違えているレストラン批評に比べれば、至極真っ当な本と言ってよいでしょう。
匿名で来店する、自腹で食べる、という本書の著者の原則を、当たり前のことをせずにレストランへの論評をしているということにも、内輪ボメの原理で成り立つ従来のレストラン批評の低レベルさを感じます。
例えば、カードの手数料を客に転嫁するレストランがあり、そういった店舗への著者の舌鋒は鋭い。高級店なのに店のコストを客に負担させるなど、とんでもない考えを持っている店であるが、本書以前のグルメジャーナリズムはそれには全く触れずに、料理を誉めるばかり。つまり費用対効果や店の経営方針を無視して、味とシェフのドラマに酔うだけの低レベルな批評しかなかったということだろう。
本書が行っている、自分の基準を持ち、顧客の立場からの費用対効果を厳しく論及する、という当たり前の批評がなかったグルメ界に、本書のような普通の批評が成立することは、心強いことです。
2004年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私はグルメでは無いので、この本を一読して他のレビュアーさん達のような「内容的是非」の読後印象を持たなかった。従って、レビューを書く気持ちは無かったのだが、本日本書のレビューを拝見して感じるところが幾分かはあったので、憚り乍ら卑見を述べさせていただきたい。
蓋し、このような類の本においては、著者のスタンスがどうあれ、それについては、読者として常に主観を排してニュートラルに臨むべきではないだろうか。
著者は現在の料理評論全般に強い疑問を持っていて、それに対抗していくという意図でこの本を著した訳で、それを表現する上での著者のスタンスを、一読者として「主観的である」と論うのは無意味だと思う。
読者として、その著者の「意図」に対して批判的なのは、大いに結構であるのだが、その「手法やスタンス」に対して批判的なのはイデオロギー的ドグマに他ならないのではないだろうか。
主観的という批判は、その意図や狙いに対して言う言葉であって、各店へのコメントや取材方法、そして著者の意見に対して向けられてしまうと、自由な意見開陳の場を奪うことになってしまうのだと、思うのである。
内容にコメントするセンスの無い私にとっては、本来星をつけられないが、著者の果敢なスタンスには評価を差し上げたいと思うので星4つとしたい。
蛇足乍ら、どなたかのレビュー同様、タイトル付けには私も「あざとさ」を大いに感ずることを付け加えておきたい。
蓋し、このような類の本においては、著者のスタンスがどうあれ、それについては、読者として常に主観を排してニュートラルに臨むべきではないだろうか。
著者は現在の料理評論全般に強い疑問を持っていて、それに対抗していくという意図でこの本を著した訳で、それを表現する上での著者のスタンスを、一読者として「主観的である」と論うのは無意味だと思う。
読者として、その著者の「意図」に対して批判的なのは、大いに結構であるのだが、その「手法やスタンス」に対して批判的なのはイデオロギー的ドグマに他ならないのではないだろうか。
主観的という批判は、その意図や狙いに対して言う言葉であって、各店へのコメントや取材方法、そして著者の意見に対して向けられてしまうと、自由な意見開陳の場を奪うことになってしまうのだと、思うのである。
内容にコメントするセンスの無い私にとっては、本来星をつけられないが、著者の果敢なスタンスには評価を差し上げたいと思うので星4つとしたい。
蛇足乍ら、どなたかのレビュー同様、タイトル付けには私も「あざとさ」を大いに感ずることを付け加えておきたい。