タイトルが「住んでみてわかった」だったので、「旅行記か?」と思ったら、いやいや。予想以上に現地の生情報が得られ、満足。著者を見て、納得。うわべだけでなく「覚悟」のような淡々としたストーリーが感じられるのは、こういう理由だったのか、と。読んでいて、面白いのは、生き様が伝わってきたところだ。
日本ではフィンランドの保育/教育について、長期にわたって研究している人が大変少ないのでは?そのため、視察や体験記という生情報をかき集める中で、みんな必死に頑張ってるのでは?最近、フィンランドにはまって、そんなことを感じた。その点、この本はかなり信頼性もある気がした。
書店にならぶ視察談や体験記にも意味はある。そして、住んでいる人の生の感触は大事だろうとあらためて感じた。もちろん研究者による制度や成り立ちへの考察も必要だが。しかし、どれが客観的かを判断することは難しい。0歳の赤んぼうと100歳の人物を比べるのが難しいように、ね。確かにあるレビューにもあったように、個人的な事例も多い。しかし、こういった事例を見る中で、我々は自分なりの「本当のフィンランド」を構築していくのだと思った。私は、その構築に、この本が役立った。
さらなる著書を期待。

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住んでみてわかった 本当のフィンランド 単行本(ソフトカバー) – 2009/4/24
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- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社グラフ社
- 発売日2009/4/24
- ISBN-10476621241X
- ISBN-13978-4766212419
登録情報
- 出版社 : グラフ社 (2009/4/24)
- 発売日 : 2009/4/24
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 222ページ
- ISBN-10 : 476621241X
- ISBN-13 : 978-4766212419
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,047,857位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 127,570位社会・政治 (本)
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カスタマーレビュー
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評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2014年5月6日に日本でレビュー済み2000年代初頭にフィンランドへ移住した日本人二人による共著です。2009年刊。
フィンランド人の夫と結婚して幼い子どもの育児に追われる中、彼(か)の国の、主に子どもの教育事情について、素朴な文章で綴られています。ジャーナリスティックな調査に基づくというよりは、たまたま教職に就いている義姉などへの聞き書きを基にした記述だったりするため、どこまでフィンランド全体に普遍的な事情なのかは定かではありません。しかしそれでも、2004年にPISA(OECD生徒の学習到達度調査)で世界1位になったフィンランドの教育制度の成功の秘訣はどこにあるかについて記したくだりは、読んでいて納得がいくところも多いものでした。
著者いわく、その秘訣とは以下のようなものだそうです。
1クラス25人という少人数制であるため、生徒たちに強い学習意欲と目的意識がある。
教師は修士号の取得が義務付けられているほど、その水準と意欲が高い。
首都圏と地方との格差が少ない。
人口が520万という小さな国であるからこそ、自国だけでは生きられず、外国語習得のモチベーションが高い。
義務教育は給食まで含めて無料である。
そのどれもが日本ではなかなか真似ができないものばかりです。
フィンランドが小学校から英語教育を実施していることを記した下りは、少々言葉足らずな気がしました。フィンランドでは英語圏から輸入されたテレビ番組は小学生向きのものでも吹き替えではなくフィンランド語の字幕が付いた形で放送されているのだとか。それを捉えて著者は、NHKと日本の民放に、同じようにするべきだと手紙を書こうかと冗談を飛ばします。
日本の小学校でなぜ英語教育が必要なのか、著者自身の説明がないまま、小学生に英語を習得させるために英語圏から購入したテレビ番組に日本語字幕をつけるべきだと主張するのは、冗談にしても、唐突に感じました。
そもそもフィンランドのテレビ局が英語圏制作の番組を字幕付きで放送しているのは小学生の英語教育を支援するためではないでしょう。自局で独自番組を制作するための予算や、吹き替え版制作に要するコストなど、様々な経済的な要因が背景にあるのではないでしょうか?
放送機関に電話一本する取材活動があれば、もう少し興味深い事情が分かったかもしれませんね。
*フィンランドにブランド物を扱う店舗が少ないことを嘆くくだりに「バーバリーやDNKY」とあります(115頁)。「DNKY」とは「DKNY」のことでしょうか?
*これはブログに書いた本をまとめたものでしょうか? 段落が変わるごとに1行開けるという、ネット上の文章作法に倣ったかのように書いているのですが、書籍化した場合は、1行開けることの意味がなくなってしまい、頻繁に出てくる空白の1行がひどく気になります。開ける必要はなかったのではないでしょうか。
- 2010年6月11日に日本でレビュー済み著者の体験に基づき、フィンランドの育児と教育を中心に実情を描いた本です。
良い面、悪い面を読みやすく書かれているので、フィンランドを初めとして、
いわゆる高福祉国家に住むこと考えている人に特におすすめしたいです。
「子どもが子どもでいられる時間は、本当に短いのだから」
と著者のインタビューに答えた学校の先生の言葉に惹かれました。
社会制度もすばらしいけど、こういう姿勢で子どもに接する先生が
多くいることが特にすばらしいと思いました。
- 2009年11月15日に日本でレビュー済みはじめのページから読みやすく。すいすい読んでしまいました、しかも面白い。
フィンランドの教育事情については学校現場でも話題にしたりしておりましたので、今回、この本から関心度の高いフィンランドの教育事情を知れたのがよかったです。
著者のフィンランドで子育てを通した目で書かれているので、まさに本当のフィンランドが見れました。日本の教育、フィンランドの教育の比較をするといろいろ違いがあり参考になりました。
- 2012年6月23日に日本でレビュー済みフィンランドに数年住んでいる著者二人による体験談。
深い調査などはあまり無く、僅かに学校への取材がある程度。
話題はほぼ子育て関係に集中している。
写真の類は全く載っていない。
情報源は著者の実体験またはテレビなどによるまた聞き。
内容は全て真実だとしても偏りは大きい。
「東京にはとても優しい人がいる」のは事実だとしても、
東京の人が全て優しいわけではない。
同じように、著者の語ることがフィンランドの全てでは無かろうし、
フィンランド全土で一般的なことかもわからない。
しかし、現地で日本人が何を体験したかという情報は貴重でもある。
フィンランドを理解するのに、この一冊だけでは甚だ不十分だが、
他の書籍などでよく調べた上で知識を補う分には有用だ。
- 2009年10月20日に日本でレビュー済み旅行で何度も訪れたフィンランド。ペンパルだった友人から漏れ聞いた話がこの本を読んでやっと一つの繋がった話として理解できました。やっぱり日本語で説明してもらうと違いますね。
妊娠・出産体験や子育て奮闘の部分も、私も通り抜けた部分でフンフンとうなずきながら読めました。
あと学校教育や、幼稚園、いわゆる全て無料のプリスクールってどんなのかも体験談を通じて楽しく知る事ができたのもお得感が増しました。
ちょっとずつ読むつもりが一気に一晩で読み終えた位、面白くて読み易いです。
骨をうずめる覚悟の人が書いたものは、留学記(これらもいいのですが)とはまた違って深みがあるように思いました。