著者の心配は、いまの母親世代が一番感じているかもしれない。
男性陣がいやおうなく仕事のなかで勉強せざるをえないという状況があるのに引き比べ、いまの若い母親世代の本離れ（もっというと低学力化）は深刻だと思う。
子供への読書を勧める母親たちが自分に原体験となる喜ばしい「読書体験」がないのだから、説得力がない。
そんな日ごろの憂慮にぴたっとくる内容だった。本を読めない人々から疎外を受けた体験を著者ももっているのかもしれないと感じた。
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